ここまでの内容で、機械運転単価の説明が終わります。
ただ、積算を始めたばかりの方、割増しの扱いに苦慮している方は「土木工事積算基準マニュアル」「建設機械標準運転単価」をご覧ください。
土木工事積算基準マニュアルは東京の単価になりますが、機械運転単価の算出、代価表の作成、経費の算出まで色々な例が記載されています。
また建設機械標準運転単価には主だった機械運転単価の単価表ならびに各県ごとの計算結果が記載されています。ただし、計算結果は年度初めの単価になると思われます。というのも1年の間に燃料費が変動します。僅かな変動であれば差し支えありませんが大幅に変動した場合は参考程度にとどめることをお勧めします。
とりわけ岩石割増しなどをどの様に扱うのか混乱する場合があります。多くはダンプトラック運搬です。
ダンプトラック運搬は歩掛そのものに割増しを含んだものを用意しています。「コンクリート塊」「アスファルト塊」などを運搬するのが一般的に行われているためです。
このため「歩掛の割増しを使用するのか?」「損料の割増しを使用するのか?」「あるいは両方か?」と言ったところが非常に混乱します。
土木工事積算基準マニュアルには両方を使用するように記載されていますが、私の経験からすると損料の割増しは行わない場合が多いようです。
要は特定の作業を考慮するかしないかと言う事のようで、このあたりが積算の難しいところです。
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