一般社団法人 日本建設機械施工協会発刊の建設機械等損料表
この資料は積算の基礎的な資料となります。この資料の改定は毎年行われるわけではありません。また発売時期は4月ころとなります。
この資料の特徴はバックホウ、ダンプトラックなどの建設機械の損料を記載しています。
歩掛では建設機械の損料を元に1日当たり、1時間当たり、1供用日当たりの運転単価を算出し、施工単価を求めます。つまりこの資料を扱うことが出来なければ積算は出来ません。
ただし、建設機械等損料表は非常に難解かつ煩雑であり手計算で使用するのはお勧めできません。Excelなどの表計算ソフトなどを使用して一定のパターン化を行ったものを使用するほうが良いでしょう。
積算システム導入の際にも建設機械等損料表の扱いが検討内容の中核になります。
①人件費、燃料費の変動に対応できるか
②岩盤掘削などの割増しに対応できているか
と言ったところが重要になってきます。積算システムを導入したが機械運転単価が標準的な金額しか扱えないではあまり意味がありません。
積算システムが岩盤などの割増しに対応しているかどうかは建設機械等損料表のデータがどのように入力されているかで判断できます。
建設機械等損料表は左ページが基礎データ、右ページが計算結果となっています。この右ページの計算結果が割増しによって変化します。
右ページを直接データとして扱うシステムは割増しに対応していないと考えられ、右ページを計算によって求めるシステムは割増しに対応していると考えられます。
井解-SeiKai-積算システムは右ページを計算によって求めています。基礎データとしては入力を求めてきますが実際には自動計算を行っています。
一般財団法人 経済調査会発刊の建設機械標準運転単価
建設機械等損料表と各種歩掛ならびに該当年度始めの人件費、燃料費を基にして標準的な運転単価を各都道府県別に記載しています。
割増しが必要ない場合、建設機械等損料表が良くわからない場合は非常に有効です。DogMarkSystemではこの資料を検算用に使用しています。
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