一般財団法人 経済調査会発刊の工事歩掛要覧
一般財団法人 建設物価調査会発刊の建設工事標準歩掛
工事歩掛要覧は3冊1組の資料であるのに対して建設工事標準歩掛は1冊のみの資料です。これらの資料は何れも国土交通省、農林水産省、厚生省の歩掛が記載されています。発売時期はどちらも9月ころになります。これらの資料も土木工事積算基準と同じく毎年購入すべき資料です。
内容に関して大きな違いは、掲載されている歩掛の量ということになります。当然3冊1組の工事歩掛要覧の方が掲載量は多くなります。しかし、参考歩掛として登録されてある項目が異なるため工事歩掛要覧だけで建設工事標準歩掛の全てを網羅するわけには行きません。
工事歩掛要覧のばあい通常は上下巻2冊を使用します。記載されている内容は一般土木、道路、河川、治山、上水道、下水道その他となります。
この中で問題となるのは上水道、下水道です。上水道、下水道は一般土木と異なり衛生面の管理、また宅内への引き込みが必要です。つまり、掘削埋め戻しは国土交通省、配管は厚生労働省の管轄となり、宅内への引き込みは土木ではなく建築、設備の扱いを受けます。工事歩掛要覧下巻の中にも宅内への引き込みの歩掛が記載されていますが、不足する場合「工事歩掛要覧 建築・設備」が必要になります。
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