積算を始めたばかりの人にいきなり各都道府県の単価を計算しろと言っても無理です。土木工事積算基準マニュアルに記載されている数字がどの資料の何処から持ってきたのか明確に判断できる必要が有ります。
にもかかわらず、岡山に住んでいるから岡山の数字を計算するといっても参照している数字が間違っていても気づきにくいものです。
そこで先ず、土木工事積算基準マニュアルに記載されている数字と全く同じ数字を探します。「この数字はこの資料のこの記載から持っていてるんだ」と言う事を明らかにします。そして計算結果が1円も狂わなくなるまで延々と調査と計算を繰り返します。
同じ数字、同じ計算式を使用している以上1円たりとも狂うはずがありません。1円でも狂っていれば数字、計算式のどちらかが間違っていることになります。
これを行うために土木工事積算基準マニュアルと同じ年度の資料を使用し、同じ東京単価を計算します。ただし、燃料費だけは変動するため同じ数字を探すのは困難です。建設機械標準運転単価には基準計算時の燃料費、リース料をはじめ計算結果となる運転単価が記載されているためこれを利用するのもありです。ですが出来るだけ「建設物価」または「積算資料」から探すようにします。4月ころの資料が適切ではないかと思います。
また繰り返し、繰り返し計算するため表計算ソフトが必須となります。
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