コンクリート矢板工・バイブロハンマ工法は歩掛としてはそれほど難しい内容ではありませんが、以下の2点に注意が必要です。
①施工数量の算出がわずらわしい。
②バイブロハンマ工法では[機-20]単価表を使用する。
[機-20]単価表はあまり使用しない単価表なので注意が必要。
まず歩掛を確認すると以下のようになっています。
クローラクレーンの規格
構成人員
日当たり施工枚数
()書きはウォータジェット使用時
諸雑費
()書きは現場に水源がない場合に使用し、給水に要する費用は別途計上する
歩掛が幾つもの表に分かれており、この状態では積算を誤る可能性があります。そこで単価表を確認すると以下のようになっています。
単価表の状態になると表の中に構成人員が含まれているため構成人員の表の確認を省けます。
また単価表の中にバイブロハンマが記載されているためバイブロハンマの規格に応じて「機械運転単価」「諸雑費」を求める事がわかります。
バイブロハンマ45kWを使用する規格として打込長1m以下矢板幅50cmを算出してみます。
まず機械運転単価を求めますが運転単価表は以下のようになっています。
[機-20]
機械運転単価を見ると一見難しそうに思えますが、[機-20]単価表は機械損料が2つ記載されたのが特徴というだけの単価表です。
この単価表に基づいて井解-SeiKai-にて運転単価を入力すると以下のようになります。
代価表を作成するための施工数量は「積算数量算出」を使用して求めます。
同様の手順を繰り返して単価表のそれぞれの数量を算出し、バイブロハンマの規格に応じて諸雑費を求めます。
最終的には以下の表が出来上がります。
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