ふとんかご施工は一般的な機械土工と同じ要領で積算できます。
強いて言えば「機械土工に人件費と材料費が合わさった。」といったところです。
ただし、材料費について注意点があります。
では歩掛を確認してみます。
よく見るとこの歩掛にはふとんかごの数量が記載されていません。じゃかごには記載があるのですが・・・。しかし、単価表は下記のようになっています。
ふとんかごの数量は10mだそうです。当然といえば当然です。ふとんかご10m分の代価表なのですから。
ところがよく見てみると「規格」のところに指定書きがあります。「パネル式」だそうです。パネル式の高さ40cmって建設物価のどれ?
単純に考えれば角型じゃかご(ふとんかご)って事になるんでしょうが、その下にあるパネルタイプ角型じゃかごがパネル式の事でしょうか?しかし高さ40cmなんてものはパネルタイプにはありません。
ここで役に立つのが土木工事積算基準マニュアルです。この本には積算例がたくさん記載されています。この中のふとんかごの積算例を参照し、(手持ちの資料 平成20年度版 ではP800に「共通B106」として記載)記載されている単価を確認します。そして、同じ年の建設物価と積算資料のうち4月号から6月号辺りで関東を確認し、同じ数字を探します。同じ数字があれば「角型じゃかご(ふとんかご)」と「パネルタイプ角型じゃかご」のどちらを使用しているか明確になります。後は設計に合わせて高さなどの規格を変更するだけです。ただ残念なことに私の手持ちの資料には同じ金額が記載されたものがありません。しかたが無いので金額の近いほうを採用します。
またこの歩掛にはバックホウ運転が使用されていますが、じゃかご施工と同じなので割愛します。
この結果を元に歩掛を入力すると次のようになります。
・・・。このデータも「じゃかご施工」と同じように材料費を省いています。同じじゃかごでも線径で規格いくつもあるため省いたんでしょう。・・・では材料費を追加して歩掛を完成させます。
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