ここまで、積算基準の改定について大ざっぱに解説してきました。
これが何を意味するかと言うとデータ更新なんて自分でできる。と言うことです。
以前ユーザー様にお目にかかることがありまして、話をさせていただいたところ同じ意見でした。
①積算基準データは作るのが大変、でもメンテナンスは簡単。
②建設機械等損料表の更新だけはユーザー様の手におえる代物ではない。
建設機械等損料表は根本的にその数が問題です。DogMarkSystemが最初にデータを登録した時には数か月要したほどです。そして損料表の改定は過去の実績として2年に1回。このタイミングでデータ購入を行うのが最も合理的です。
ではデータ購入を行わない年度はどうするかと言うと、さしあたり燃料費と人件費だけを更新する。
歩掛の更新はどうするの?とお思いでしょうが、正しく積算を行うためには国土交通省土木工事積算基準と工事歩掛要覧と建設工事標準歩掛を確認しながら積上げていく必要があります。つまり、データ更新がされていても、いなくても歩掛を確認しなければ諸雑費、補正の正しい算出が出来ない。と言うことです。それなら実際に積算を行うときに確認してもさほど苦にはならないでしょう。
注意点は機械運転単価の排ガス規制が変更になる事です。ですがこれも国土交通省のホムページに改正一覧(平成23年の場合:なお年度ごとにアドレスが変わります。)が掲載されているため気にするレベルではありません。